ペロイズム

37歳・独身・現役フリーター のホンネ

「マジメ」と「マメ」という言葉についてマジメに考えてみた。

「"マジメ"は褒め言葉じゃねーぞ!」って誰かが言っていたんだけど、「マメ」という言葉もしばしば同じような意味合いで使われる。ここ数十年の間で「マジメ」や「マメ」といった言葉の品位はすっかり地に落ちてしまった。今日では、相手を小馬鹿にするようなニュアンスで使われることが多い。悲しくもそれが現実である。


本来なら、言われて嬉しい言葉ランキングの上位に入っていても良さそうな気がするが、「マジメ=つまらない」とか「マメ=細かくてうるさそう」みたいなイメージがあるために、言われて傷つく言葉ランキングに押し込まれている。たぶんその背景には、社会を牽引している人たちの属性が昔と大きく変わってきていることが影響しているのだろう。


日本が一気に繁栄していった高度成長期は、男は愚直に仕事をして女は家庭で夫を支えるみたいな価値観がメインだった。しかし、今はどちらかというと、際立ったキャラクターの持ち主やユーモアに溢れた人たちがウケている。そういう一部のカリスマたちによる影響で、ボクたち一般大衆のコアバリューも大きく変化していっている。


「マジメ」や「マメ」といった言葉がネガティブなイメージを持つようになった理由として、そういう過去の日本人に対する一種の同族嫌悪が働いているのかもしれない。日本人であることに誇りが持てなくなり、その象徴ともいえる「マジメ・マメ」という国民性にジレンマをもつようになった結果、否定的な意味合いを持つようになったんだと思う。


ボクたちが日常的に使っている「マジメ」や「マメ」といった言葉の中に、相手を褒め称える意味は含まれていない。優越感や安心感といった人間の基本的な欲求を満たす一番簡単な方法として採用されているだけだ。日本人の気質そのものを否定することで、心理的に優位な立場でありたいというのが本音だと思う。


さらにそれと連動して、欧米などに対する劣等感や対抗心などが関係しているように感じる。彼らはパワフルさと華やかさの両方をあわせ持つ。根暗で物静かなイメージを持たれやすい日本人とは正反対だ。そういう憧れや願望が「マジメ」や「マメ」といった言葉のイメージ低下に繋がっているのかもしれない。


とは言え、日本は諸外国から高く評価されている。奥ゆかしいきめ細やかなサービス力は常に注目されているし、緻密で高度な技術力はすでに海外で買われている。これらはマジメでマメな性格でなければ成立しない。国民性を過小評価しているのはおそらく日本人くらいだろう。何とも皮肉な話である。日本人は日本人であることにもっと誇りを持って良いと思う。


そのためには言葉に対する認識は改めるのがいい。言葉は偉大で、同じ言葉でも使い方によって印象が全く異なる。「◯◯さんってマジメですね!」と言うよりも、「◯◯さんってマジメですね!居てくれるだけでとても安心します!」といったように少しだけスパイスを加えてみるだけでもプラスの効果を与えられる。互いの信頼関係も深まるので一石二鳥だ。


だけど、そういう手口で相手を騙す悪者たちもいるから注意は怠らないようにしておきたい。それに使い方によっては「自分に気があるのでは?」と勘違いさせてしまう場合もあるから、相手やタイミングには気をつけた方が無難である。まぁ、実際そこまで考え出したらキリがないし、正直ダルいと思うのでストレスにならない程度に考えるようにしよう。


あー、それにしてもボクは何でこんなにもマジメに語っているんだろう。生き方は不真面目なのに考え方は呆れるほどマジメである。マジメに対して人一倍コンプレックスを抱えていたのはボク自身なのかもしれないな。きっと今回は自分を励ますために書いていたんだろう。何だかちょっぴり恥ずかしい。あー、どうか知り合いに見られませんように・・・。

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